【マイスリー】これって必要?吹き抜けのクロス見切り
みなさんこんにちは。
東近江市、彦根市、可児市を中心にわかりやすさを大切に定額制の家づくりをしている「みんなの家」です。
いつもコラムをご覧いただき、ありがとうございます。
前回コラムを書かせていただいた際は「IoT」についてお話しましたが、
もう少しでその全貌(モデルハウス)を皆様にお見せできそうなところまでやってきました。
またこちらでもご紹介できればと思っているので、もう暫しお楽しみに。
今回は、みんなの家のマイスリーの中でも特に人気の「吹き抜け」の“クロス見切り”についてお話させていただきます。
明るさや開放感が魅力の吹き抜けですが、その反面で見落としがちなポイントがあります。
それが、クロス見切りです。
クロス見切りって何?
クロス見切りとは、壁紙と壁紙の境目に入れる部材・区切りのこと。
吹き抜けなどの広い空間で壁面が大きい場合、上下で分かれるように見切りを入れることで様々なメリットが生まれます。
メリット
①仕上がりがきれいに
吹き抜けのような大きな壁にクロスを貼ると、どうしてもジョイント(継ぎ目)が長くなり、目立ってしまうことがあります。
見切りが入ることで自然に区切れるので、仕上がりが美しくなります。
②施工の精度が上がる
高所でクロスを貼るのは職人さんにとっても難しい作業です。
見切りを入れると施工がしやすくなり、結果的に仕上がりの安定にもつながります。
③メンテナンスがしやすい
吹き抜けのクロスは貼り替えをする際も大変です。
見切りで区切られていれば、汚れやすい下半分だけ交換するなど部分的な貼り替えが可能になります。
④デザインのアクセントに
単調になりがちな大きな壁面にラインが入ることで、空間の表情が豊かになります。
見切り材の色は壁紙に合わせることも、あえてアクセントとして際立つものをチョイスするのも◎
また、吹き抜けの壁にアクセントクロスを採用したい場合、天井まで貼り伸ばすとデザインによってはくどくなってしまいますが、見切りがあればキリよく貼り分けることができ、スッキリとした見た目に。
デメリット
デザイン的に見切りを入れたくない
上記のようなメリットがあるとは言え、せっかくの吹き抜けにラインが入ってしまうのはちょっと・・・というお気持ちもよく分かります。
メンテナンス性を最大限に考慮するとどうしても見切り材は太いものになってしまうので、求められるテイストに合わなかったり、空間のデザインを損ねる可能性もあります。
見切り材無しの場合▼
クロス見切りを入れなかった場合の事例
必ずしもではありませんが、吹き抜けのような大きな壁はクロスの継ぎ目や下地の動きが原因で不具合が出やすいとされています。
建物は気温・湿度、木材の伸縮、地震や生活振動などで壁下地が少しずつ動いていきます。
特に吹き抜けは動きの影響を受ける面積が大きいので、継ぎ目や隅に力がかかりやすいのです。
そうすると、このようなクラック(ひび割れ)などが発生することがあります。
見切り材を入れると下地の動きが分散され、継ぎ目の負荷が軽減します。
また、万が一クラックが入っても見切りで止まって広がりにくく、部分貼り替えがしやすいのも大きなメリットです。
階段での採用もおすすめ
吹き抜けと同様に階段も壁の面積が大きいため、クロス見切りを入れることをおすすめしています。
こちらはアパートでの採用例。
階段の色味やアクセントクロスなどの雰囲気に合わせてダークカラーの見切り材を選ばれました。
「長くきれいな状態を保ちたい」「将来のお手入れを楽にしたい」
そう思われる方には是非ご採用いただきたい工夫のひとつです。
見切り材はデザインや色も様々なので、お客様に合わせて最適なものを担当コーディネーターよりご提案させていただきます。
お気軽にご相談くださいね( ˶ˆ꒳ˆ˵ )
profile
インテリアコーディネーター/村井 真実
〈保有資格〉
整理収納アドバイザー2級