【ファイナンス】「分割融資」と「つなぎ融資」の違いは?~メリット・デメリット編~
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東近江市、彦根市、可児市を中心にわかりやすさを大切に定額制の家づくりをしている「みんなの家」です。
いつもコラムをご覧いただき、ありがとうございます。
今回のコラムでは、「分割融資」と「つなぎ融資」の違いは?~メリット・デメリット編~について、詳しくご説明いたします。
「分割融資」と「つなぎ融資」の違いについては前回のコラムで詳しく書いていますので、まずそちらをご覧いただいてから、続きを見ていただければと思います。
「分割融資」と「つなぎ融資」の違いは?
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【ファイナンス】「分割融資」と「つなぎ融資」の違いは?|家づくりコラム|自由設計の注文住宅を建てるならみんなの家(ライアート株式会社)
前回のコラムで、「分割融資」と「つなぎ融資」では、''土地の購入費用や建物の着工金・中間金の支払いに使える融資''という点では同じ意味ですが、全く別の商品とお話しました。
今回は、それぞれのメリットやデメリットについてご紹介し、より理解を深めていただけたらと思います。
分割融資のメリット・デメリット
「分割融資」と「つなぎ融資」では、金利や住宅ローン控除、契約手続きの仕方などにおいて大きな違いがあります。
どちらを利用するべきなのかはケースバイケースで異なりますが、代表的なメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
《メリット》
■金利負担を抑えることが出来る。
→分割融資は住宅ローンの金利が適用されるため、比較的低い金利で借りることが出来ます。
■一定の条件を満たせば住宅ローン控除が適用出来る。
→土地取得から2年以内に建物を建て、住み始める必要があります。
■ローンの契約手続きは1回で済むため、何度も金融機関に行かなくて済む。
→土地決済時にローンが一括実行されるため、契約も1回で済ませることが出来ます。
《デメリット》
■諸費用の負担が大きくなることがある。
→金融機関によって異なりますが、融資実行のたびに手数料が発生することがあります。
■抵当権の設定が必要となり、費用負担が発生する。
→つなぎ融資と異なり、分割融資実行時には抵当権の設定が必要となり、登記費用の支払いが必要となります。
■着工金や中間金支払い時など、それぞれのタイミングで払い出し伝票を記入する必要がある。
→それぞれの支払いのタイミングまでは金融機関が管理することになり、金融機関の窓口などで手続きする必要があります。
つなぎ融資のメリット・デメリット
一般的な住宅ローンでは、土地代金支払い時に一括で融資が実行され、建物代金は上記の通り支払いが必要なタイミングまでは定期預金で管理されます。
しかし、前回のコラムでご紹介したように、フラット35やネット銀行など、分割融資に対応していない金融機関もあり、その場合はつなぎ融資を利用することになります。
《メリット》
■建物完成前でも融資を受けることが出来る。
→建物が完成していなくても、土地代金や建物代金の一部について融資を受けることが出来ます。
■つなぎ融資実行時には担保を必要としないため、期間中は無担保で借入が出来る。
→つなぎ融資は住宅ローンを前提とする1年の短期融資であるため、担保を設定する必要がありません。
■登記の必要が無いため、手数料などの費用負担を抑えられる。
→上記の通り、融資実行時には登記が不要であるため、登記費用の負担がありません。
《デメリット》
■つなぎ融資の期間中は金利負担が多くなる。
→無担保ローンとなるため、住宅ローンと比較して割高となってしまいます。
■期間中は住宅ローン控除の対象外となる。
→短期融資のため、住宅ローン控除の利用条件である返済期間10年以上をクリアしていません。
■ローンの審査が複数回になることがあり手間がかかる。
→土地決済時、建物完成時にローン契約手続きが必要となり、その都度審査も行われるため手間がかかります。
いかがでしたか?
注文住宅では、複数回にわたって支払いが必要になるケースが多いです。
建築途中の代金を支払う時は通常の住宅ローンが利用出来ないため、自己資金で支払うか、「分割融資」もしくは「つなぎ融資」を検討することになります。
しかし、そもそも「分割融資」や「つなぎ融資」に対応していない金融機関もあるため、事前に金融機関に確認しておくことが重要です。
分からない事がございましたら、みんなの家のスタッフにファイナンシャルプランナーが在籍していますので、お気軽にお声がけ下さい!
プロフィール
住宅アドバイザー/周防卓也
<保有資格>
ファイナンシャルプランナー2級
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