【収納】季節の飾り物について

こんにちは。

整理収納アドバイザー、ルームスタイリストプロの柴村真弓です。
いつもコラムを読んでくださりありがとうございます。

今日は『季節の飾り物』についてお伝えさせていただきます。

季節の飾り物というと、春なら雛人形や五月人形、夏ならクリスタル系や海を彷彿させるもの、秋ならハロウィン、冬ならクリスマスなどが浮かびます。

みなさんのお家は、これらの季節の飾り物がパッと取り出せて、さっと飾り、パッと仕舞えるようになっていますか？

☑季節の飾り物が分散せず一か所にまとまっていますか？

☑飾る場所に飾れる量を所持っていますか？

☑取り出しやすい場所に、取り出しやすく置いてありますか？

これら季節の物は、先ず、何処にあるのかが分からないと飾ろうという気になりませんし、飾りたくても出しにくい場所に出しにくく置いてあると、面倒くさくなって出しません。

お雛様も沢山の箱に分散して高所に置いてあると、出すこと自体が億劫になり何年も飾らないことになってしまいます。

飾らないとしたら、飾らないものを置いておくスペースが無駄ということにもなります。

戸建てのお宅の片づけサポートに伺うと、沢山のお宅が「飾るのは１階で、収納してあるのは２階の上の方」とおっしゃいます。

そして「大変だけど毎年２階から１階へ運んで飾っています」とおっしゃいます。

毎年飾る物であれば、さっと飾れるように１階に収納するのがベストです。

一番使いやすい高さに収納できなくとも、毎年高所から腰を痛めるような海老反りで出すより、押し入れ下段やクローゼット収納の下段に置くのが良いです。
階段下収納に入りそうでしたら、そちらに入れても良いと思います。

その時に、キャスター付きの板の上に置くと、取り出す時もスムーズで、戻す時も便利ですのでぜひご活用ください。

実際に沢山のお客様のお宅でそのように収納場所を変更していますが、お客様は「飾ることがとても楽になりました」と喜ばれています。

季節の飾り物をあちらこちらに分散せず、なるべく一か所にまとめて置くことも大切なポイントです。

使う物がまとまっていると、考えることなくスムーズに取り出すことが出来て飾れます。

季節ごとに何かの箱にまとめて入れても良いですし、そこまで量が多くないお家は、複数の季節物を一つの箱などにまとめるのも良いと思います。

箱には何が入っているかを必ず明記しておきましょう。

ショッピングをしていると、ついつい新しい飾り物に目が行き、素敵だからと買ってしまうと思いますが、飾るスペースとそれらを置いておくスペースのことを常に頭に置きながら物を所有してください。

そして、新しい物を買った時にはぜひ新旧を入れ替えるかも検討してみてください。

お雛様などの繊細な季節ものは、防虫材の入れ替えなどのメンテナンスも必要になります。

なるべく持っているならば、一年に一度は出して空気の入れ替えをしてあげてください。

物は使われるため（見てもらうため）にこの世にうまれてきました。

我が家のお雛様はお内裏様とお雛様だけですが、沢山の箱に入っていて、出すのも仕舞うのもとても面倒くさかったです。

面倒くささが勝って出さない年も多々ありました。

でも、箱の数を減らしたとたん、面倒くさいという考えが減り、毎年出すようになりました。

本当に少しのことで「出そう」という気持ちになるものですね。

下記はお雛様を集結して箱の数を少なくした我が家の例です。
手前がぼんぼりで、上がその他全てが入っています。
※54年になろうとするお雛様ですので年季が入っています

自己責任でお願いしたいと思いますが、今ではお雛様を飾る時に出す箱は2つだけになりとても楽です。

収納場所が無い方や、箱が多くて出すのが面倒くさくなってしまう方は、ぜひ小さくまとめてみてください。

以下、箱に小さくまとめた我が家のお雛様です。（２人飾りです）

箱を開けるとお内裏様とお雛様が向かい合って近距離で座っています。

お内裏様とお雛様を取り出すと、下に台座や屏風、細々としたお飾り道具が入っています。

上の写真の中央にある細長い白い箱には、お内裏様とお雛様が身に着ける小道具にお花もプラスして仕舞いました。

50年以上経っているので、お花の色が変色していますね。

箱が二つになってから、10分かからず飾れるようになりました。
以前は箱から出すだけでも時間がかかりましたし、仕舞う時にはどの箱に何をしまうのか迷うことも時間をとっていました。

お雛様を飾らないのに家にほこりを被ったまま置きっぱなしにするのは可哀そうですので、お雛様など「ずっとあるけれど何年も飾っていない」「もう必要ないかも」と思われる方は、神社やお寺で供養していただくと良いと思います。

お近くの神社などを調べてみてください。
 

ハロウィンなどの飾り物で、我が家は今年初めて生のお化けカボチャというものを飾りました。

生花と一緒で、生なので次の年には使えません。

季節の飾りを楽しみつつ、次年度まで置いておくスペースが必要無いので気に入りました。
ちなみにこのお化けカボチャは、最初は緑色だったのですが、時間経過で全てが黄色っぽいオレンジ色になりました。
 

収納スペースには限りがあります。

季節の飾りを楽しむためには、それらを置いておく場所、取り出しやすさ、飾り物の量、増えたらどうする、処分する・しないを考えながら進めていかれると良いと思います。

少しの工夫で人生は豊かになりますので、ぜひ皆さんもお試しください。

profile

整理収納アドバイザー/柴村真弓（まゆしば）

〈保有資格〉

整理収納アドバイザー1級
整理収納アドバイザー2級認定講師
整理収納アドバイザージュニア2級認定講師
ルームスタイリスト・プロ
ルームスタイリスト認定講師
インテリアコーディネーター
親・子の片づけインストラクター2級
幼稚園、小学校1種免許（未更新）
エニアグラムお片づけ士アンバサダー
企業内整理収納マネージャー

お客様のお家に伺って実際に整理収納を実践したり、
整理収納アドバイザー2級認定講座を開催したりしています。
みんなの家社外アドバイザーとして
「心地よくパワーのあるお家づくり」のお手伝いができればと思っています。