【ファイナンス】建築費用支払いのタイミングは?
こんにちは。
東近江市、彦根市、可児市を中心にわかりやすさを大切に定額制の家づくりをしている「みんなの家」です。
いつもコラムをご覧いただき、ありがとうございます。
今回のコラムでは、『建築費用支払いのタイミングは?』について、詳しくご説明いたします。
注文住宅の場合、工期は工事開始(着工)から約4~5ヵ月かかることがほとんどですが、その間どのタイミングで代金を支払うのか、気になる方も多いと思います。
通常の買い物は、クレジットカードのリボ払いなどをのぞくと、全額を一括で支払うことがほとんどです。
住宅においても、完成している住宅(建売住宅)を購入したり、小規模のリフォーム工事の代金は一括払いとなっています。
しかし、注文住宅の工事期間は上記の通り長期間となるため、ほとんどのハウスメーカーや工務店が3回に分けて分割で支払うことにしています。
今回は、建築費用の支払いタイミングやなぜ分割払いにしているのかなど、分かりやすく解説いたします。
建築費用の支払いタイミング
建物の建築時は、主に『工事請負契約時』『着工時』『上棟時』『引渡し時』の4つのタイミングで支払いが発生します。
それぞれのタイミングで支払う代金の内容、金額の相場について見ていきましょう。
まず、工事請負契約時には、「契約金」を支払います。
ハウスメーカーや工務店によって金額は異なりますが、建物契約金額の5~10%と定めていることがほとんどです。
契約が結ばれたことを担保する役割があり、契約金を支払うことで売る側と買う側の意思をはっきりさせ、信頼のある契約になります。
次に、建物工事着工時には、建築代金の一部として「着工金」を支払います。
基本的には工事が着工する前に支払いますが、解体工事がある場合は解体工事着手時や地鎮祭のタイミングで支払うこともあります。
建物契約金額の30~40%程度が相場であり、工事請負契約書に記載されている着工金の金額を支払うことになります。
次に、建物工事上棟時には、建築代金の一部として「中間金」を支払います。
着工から約1ヵ月後の上棟時に支払いますが、銀行によっては上棟確認が出来てから数日後の支払い手続きとなることもあるので注意が必要です。
建物契約金額の30~40%程度が相場であり、工事請負契約書に記載されている中間金の金額を支払うことになります。
最後に、建物工事が完成(竣工)し、引渡し時には残りの建築代金として「最終金」を支払います。
引渡し日当日や引渡しが土日である場合は前営業日の平日に支払うことになります。
着工後の追加変更工事が発生した場合、最終金で金額の増減が調整されるため、工事請負契約書に記載されている金額とは異なる金額を支払うことも多いようです。
分割払いにする理由は?
上記の通り、ほとんどのハウスメーカーや工務店が、建築工事の進捗状況に応じて工事代金を支払うことと決めています。
長期間の工期の間にも、工事に必要な資材を仕入れるための費用や職人さんへの支払いは発生しています。
お客様からいただく工事費用が完成時一括払いになると、工事期間中に発生する支払いの資金繰りが厳しくなることもあり、ほとんどのハウスメーカーが3回に分けての分割払いを採用し、住宅ローンを利用する金融機関もそのように対応しているのです(分割融資)。
いかがでしたか?
注文住宅を建てる時には、建物代金以外にもさまざまな費用が発生し、それぞれ支払うタイミングも異なるため、ハウスメーカーや工務店の担当者と密なスケジュール管理が必要不可欠となります。
また、建物完成後においても、引越し費用や家具・家電購入費用などのお金が必要となります。
家づくりを始める前にお金の全体像を理解して、しっかりと準備しておくことが大切です。
次回のコラムでは、『分割融資』と『つなぎ融資』の違いについて、書かせていただきますのでお楽しみに。
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プロフィール
住宅アドバイザー/周防卓也
<保有資格>
ファイナンシャルプランナー2級
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