【ファイナンスコラム】住宅ローン金利の種類と仕組みについて
こんにちは。
いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。
今回のファイナンスコラムでは、住宅ローン金利の種類と仕組みについてお話いたします。
昨今の金利情勢ですが、2016年1月にマイナス金利政策が導入されて以降、現在の住宅ローン金利水準は過去最低水準で推移しています。
その為、住宅ローンを組むときは低い金利の変動タイプか、今後の金利上昇を懸念して固定金利か、金利選びが最も重要と言っても過言ではありません。
では、金利のタイプとメリット、デメリットをご紹介致します。
全期間固定金利型
特徴
借り入れ時に決まった金利が完済時まで適用されます。フラット35が代表格です。
メリット
35年間を通じて返済額が一定で資金計画が立てやすい。
市場の金利上昇による返済額増加の心配はありません。
デメリット
借り入れ時は市場の金利より高めで35年間市場の金利が上がらなかった場合は、下記に挙げる金利型よりも返済総額が多くなります。
固定金利期間選択型
特徴
3年・5年・7年・10年など、一定期間は借り入れ時の金利が適用されます。
金融機関によっては、20年固定など長期の固定期間も選択出来ます。
固定期間終了後は、変動金利型か固定金利型かを選択できます。
メリット
全期間固定金利型に比べると低金利で、一定期間は固定金利となり、市場の金利上昇による返済額の増加の心配はありません。
デメリット
市場の金利が下がっても、固定期間中には原則金利タイプの見直しが出来ません。
固定期間中に市場の金利が上がっていたら、固定期間終了後は高い金利での返済が始まります。
あと一般的には、固定期間が終了すると当初優遇金利の幅が小さくなる為、市場の金利が上がっていなくても必然的に金利が上がります。(ただし金融機関により異なります)
変動金利型
特徴
3つの金利タイプの中で金利が最も低いため人気です。
住宅ローンを借りる人の約6割が選択しています。
適用される金利は、短期プライムレートに連動して変更されます。
(※短期プライムレートとは、銀行が企業に貸し出す際の最優遇貸出金利のうち、1年以内の短期貸出の金利をいいます。)
メリット
どの金利タイプよりも借り入れ時の金利が低いです。
デメリット
毎年4月と10月の半年に一度金利の見直しがあり、金利が上がっても返済額(※口座から引き落とされる金額)は5年間変わりません。
また変動金利型には、125%ルールというルールがあり、5年後見直しがあったとしても見直し前返済額の1.25倍までとなります。
5年間返済額が変わらないという事は、例えば返済額が10万円でその内元金が8万円で利息が2万円だとすると、金利が上昇すると10万円は変わらず元金が7万円で利息が3万円での返済となります。
125%ルールがある事で、一気に返済額が増えない安心感はありますが、返済額の1.25倍以上に金利が上がった場合には、金利ばかりを支払う事で元本の減りが遅くなる事もあります
以上より、金利が上がると総返済額がかなり上がるのと、こまめに金利を気にしていないと金利が上がっている事に気付かずになってしまいます。
いかがでしたか?
近年では「変動金利型」と「10年固定」が多く選ばれているようですが、誰にとってもベストなものはありません。
特に変動金利型には、固定金利型には無いルールがいくつかありますので、しっかりと理解してから選択するようにしましょう♪
分からない事がございましたら、みんなの家のスタッフにファイナンシャルプランナーが在籍しておりますのでお気軽にお声がけ下さい!
profile
八日市店 住宅アドバイザー 周防卓也
保有資格/
ファイナンシャルプランナー2級