【インテリア計画コラム】第2話:動作空間を考える
家具の分類
前回、ダイニングテーブルを例に、人体寸法から必要寸法を割り出してみましたが、
家具には、椅子やベッドのように、「人」を重視して設計する場合と
棚やたんすのように、そこに収納する「もの」を重視して設計する場合、
また、机やカウンターなど、その両方から考えて設計する場合があります。
それぞれ
アーゴノミー(人体)系家具・・・椅子やベッド
シェルター(建物)系家具・・・本棚やたんす
セミアーゴノミー(準人体)系家具・・・机やカウンター
と呼ばれ、大きく3つに分類されます。
実は、ダイニングテーブルは準人体系家具に分類されており、
テーブルの幅や奥行きは、部屋の広さとも大きく関係してきます。
動作空間を考える
また、実際に生活を送る上では、家具の周辺に「ゆとり」の空間が必要になってきます。
この領域を「動作空間」と呼びます。
お家を計画したり、家具を新調したりする際は、
この「動作空間」を考慮した空間設計やサイズ選びが重要です。
ダイニング空間
では、実際にダイニング空間を例に考えてみましょう。
ダイニング空間では、椅子を引いて座ったり、
立ち上がったりするスペースを考慮する必要があります。
その場合、テーブルの端から壁まで、最低「60cm以上」は確保しましょう。
椅子の後ろを通りたい場合は、
デーブルの端から壁まで、最低「100cm以上」のスペースが必要です。
こんなふうに、生活しやすい最適な空間を生み出すためには、
動線を確保した空間計画が必要になってきます。
今回は、3つの「家具の分類」と
快適な空間に必要不可欠な「動作空間」について、お話ししました。
次回も引き続き、お楽しみに♪
(つづく)
profile
八日市店 コーディネーター
T.Azuma
主に外観・内装の仕様決めを担当しています。こんなお家に住みたい!こんな暮らしがしたい!など、皆さまの想いをぜひお聞かせください。その想いをカタチにするために、精一杯お手伝いさせていただきます。
保有資格:インテリアコーディネーター / 福祉住環境コーディネーター2級 / アシスタント・カラーコーディネーター