【ファイナンス】保証履行(代位弁済)とは?
こんにちは。
東近江市、彦根市、可児市を中心にわかりやすさを大切に定額制の家づくりをしている「みんなの家」です。
いつもコラムをご覧いただき、ありがとうございます。
前回のコラムで、保証会社は住宅ローンを利用する上で非常に重要な役割を担っており、「保証審査」と「保証履行」の2つの大きな役割があるとお話しました。
今回のコラムでは、後者の『保証履行(代位弁済)』について、詳しく解説いたします。
保証会社の主な役割については、前回のコラムで詳しく書いていますので、まずそちらをご覧いただいてから、続きを見ていただければと思います。
「保証会社の役割は?」
↓ ↓ ↓
【ファイナンス】保証会社の役割は?|家づくりコラム|自由設計の注文住宅を建てるならみんなの家(ライアート株式会社)
保証履行とは
住宅ローンにおける「保証履行」とは、住宅ローンの利用者が返済不能となった場合に、その利用者に代わって金融機関に住宅ローンの残高を一時的に肩代わり(代位弁済)することをいいます。
前回のコラムで、銀行は住宅ローン利用者の貸し倒れリスクを保全するため、保証会社の保証を受けることを借入の条件としており、万が一に備えて保証会社は住宅ローン利用者から保証料を徴収するとご説明しました。
住宅ローンの返済が何かしらの理由で一定期間支払えなかった場合、また、金融機関からの督促の電話や督促状を無視し続けた場合、ある日突然「保証履行」や「代位弁済」と書かれた通知書が自宅に届くこともあります。
保証履行(代位弁済)になる流れ
住宅ローンは、あらかじめ決められた返済日に決められた金額を毎月返済していくことになりますが、返済口座への入金忘れなどを理由に延滞となってしまうこともあると思います。
延滞が続くと最終的に「保証履行」として保証会社による代位弁済が行われますが、厳密に言うと一度や二度の延滞では代位弁済になることはほとんど無く、上記の通り金融機関からの複数回にわたる督促電話や督促状の発送を経て、最終的に「保証履行(代位弁済)」となります。
一般的には、3~6ヵ月程度の延滞が続いた場合、金融機関は住宅ローン利用者による返済が見込めないと判断し、保証会社に対して住宅ローン残高の一括返済を請求します。
保証会社の返済(代位弁済)により金融機関に対する住宅ローン債務は無くなりますが、債権者が保証会社に代わるだけであり、住宅ローンの返済が免除されるわけではありません。
期限の利益の喪失
上記の通り、代位弁済が行われると、住宅ローン利用者は毎月決まった金額を返済していく権利を失い、これを「期限の利益の喪失」といいます。
期限の利益を失った場合、今後の返済方法について保証会社と住宅ローン利用者の間で話し合いが行われ、分割支払いが認められるケースもあれば、一括で残りの住宅ローン残高の返済を請求されるケースもあります。
万が一、返済を一括で請求された場合、手持ち資金が無ければ最悪の場合は競売によって住宅を売却する方法を取らざるを得ない場合もあります。
また、過去のコラムでもご説明しましたが、延滞の履歴は個人信用情報にも載ってしまうため、一定期間クレジットカードの新規作成や他のローンの利用が一切出来なくなることもあります。
「住宅ローンの返済が遅れるとどうなる?」
↓ ↓ ↓
【ファイナンス】住宅ローンの返済が遅れる(延滞する)とどうなる?|家づくりコラム|自由設計の注文住宅を建てるならみんなの家(ライアート株式会社)
いかがでしたか?
住宅ローンの返済が万が一遅れてしまうことがあったとしても、すぐに対応出来ていれば問題はありません。
ただし、何もせずに無視すると財産を差し押さえられたり、競売にかけられてお家が無くなってしまう事態になることもあるため、注意が必要です。
そうした事態を防ぐためにも、給与口座を住宅ローン返済口座と一緒にしたり、当たり前のことですが毎月の返済日と返済金額をしっかり把握しておくようにしましょう。
分からない事がございましたら、みんなの家のスタッフにファイナンシャルプランナーが在籍していますので、お気軽にお声がけ下さい!
プロフィール
住宅アドバイザー/周防卓也
<保有資格>
ファイナンシャルプランナー2級
お金の事でお困りの際はお気軽にお声がけください。
お客様に寄り添ったご提案をいたします。