【ファイナンス】保証会社の役割は？

こんにちは。

東近江市、彦根市、可児市を中心にわかりやすさを大切に定額制の家づくりをしている「みんなの家」です。

いつもコラムをご覧いただき、ありがとうございます。

今回のコラムでは、『保証会社の役割は？』について、詳しくご説明いたします。

「保証会社」という言葉、誰しも一度は耳にしたことがあると思います。

マイカーローン、教育ローン、フリーローンなど、世の中には様々なローンの商品があり、それらほぼ全ての商品において、保証会社の保証を受けることが必須となっています。

銀行で住宅ローンを利用する際も保証会社を利用することが一般的であり、昔と違い、保証人を用意する必要はほとんど無い代わりに、保証会社の利用を借入条件としている銀行が多くあります。

今回は、住宅ローン利用時における保証会社の役割や保証料、利用時の注意点などについて、分かりやすく解説していきたいと思います。

保証会社の主な役割

まず、「保証」という言葉ですが、「保証」には両親など親族を連帯保証人とする「人的保証」と、企業や団体などが保証をする「機関保証」の2種類があります。

また、保証会社は、住宅ローン利用者の信用力を判断する「保証審査」と、利用者が返済出来ない場合に金融機関へ代位弁済する「保証履行」の2つの役割を担っています。

連帯保証人については、過去のコラムで詳しく書いていますので、そちらをご覧いただければと思います。

『連帯債務者と連帯保証人の違いは？』

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【ファイナンスコラム】連帯債務者と連帯保証人の違いは？｜家づくりコラム｜自由設計の注文住宅を建てるならみんなの家（ライアート株式会社）

今回のコラムでは、企業や団体などが保証をする「機関保証」について、詳しく解説していきます。

住宅ローンは他のローン商品と比べて長期かつ多額の借入となるため、貸主である銀行は融資金を回収できないリスクが高まることになります。

そこで、保証会社は住宅ローンの審査をすること(保証審査)に加えて、借入人から保証料を受け取り、死亡や高度障害などの理由以外で万が一ローンの返済が滞った場合には、借入人に代わって銀行に返済の立て替えを約束します(代位弁済)。

これによって、銀行は住宅ローン利用者の貸し倒れリスクから逃れることが出来、保証会社はその対価として住宅ローン利用者から保証料を徴収します。

結論、保証会社の役割を一言で表すと、住宅ローン利用者の信用を補完することとなります。

保証料とは

住宅ローン利用者は、上記の通り保証会社に対し保証料を支払うことになります。

この保証料は、ローンの審査結果により決まり、支払い方法としては住宅ローン実行時に一括して支払う方法(外枠方式)と、金利に上乗せして毎月支払う方法(内枠方式)の2種類があります。

では、保証料としてどれくらいの金額を支払う必要があるかですが、保証会社の審査結果(融資金額や融資期間、個人の属性など)によって決まり、0.2～0.3%となることが一般的となっています。

例えば借入金額が4,000万円の場合、保証料で約80万円の費用が必要となり、諸費用の中でも大きな割合を占める費用項目となります。

利用時の注意点

保証会社利用時の注意点として、上記の通り保証会社に対して外枠方式か内枠方式のどちらかで保証料を支払う必要があります。

それぞれメリットやデメリットがあり、またどちらを選ぶかによって住宅ローンの総返済額に影響を与えることもあるため、それぞれの違いをしっかりと理解し、自分に合った住宅ローンを選ぶことが大切です。

また、利用する保証会社は住宅ローンの借入人が自由に決められるわけではなく、銀行が指定します。

保証会社の種類として、代表的なもので「銀行子会社系」と「独立系(銀行とは関係せず独立した立場で設立された会社)」があります。

「銀行子会社系」の代表例として、三菱UFJ住宅ローン保証やみずほ信用保証、SMBC信用保証が挙げられます。

「独立系」の代表例として、全国保証が挙げられます。

いかがでしたか？

上記の通り、保証会社は住宅ローンを利用する上で非常に重要な役割を担っていることになります。

住宅ローンの契約において、利用者と銀行の間では「金銭消費貸借契約」を締結しますが、利用者と保証会社の間では「保証委託契約」を締結します。

一方、保証会社を使わない場合、金融機関は住宅ローンの借入人から保証料の代わりに事務手数料を受け取るケースもあります。

次回のコラムでは、万が一住宅ローンの返済が滞った場合に、契約者に代わって保証会社が銀行に対して行う『代位弁済(保証履行)』について、詳しく書かせていただきます。

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プロフィール

住宅アドバイザー/周防卓也

<保有資格>

ファイナンシャルプランナー2級

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