【ファイナンス】マイナス金利って何?
こんにちは。
東近江市、彦根市、可児市を中心にわかりやすさを大切に定額制の家づくりをしている「みんなの家」です。
いつもコラムをご覧いただき、ありがとうございます。
今回のコラムでは、『マイナス金利って何?』について、詳しくご説明いたします。
2024年3月に、日本銀行(以下、日銀)が賃金と物価の好循環を要因として、2016年2月から約8年間続けていたマイナス金利政策の解除を発表したことで、今後住宅ローン金利の上昇が予想されています。
実際にお客様にも、マイナス金利政策の解除により、今後住宅ローンの金利が上昇していくのでは?とお問合せをいただくことも多くなってきています。
今回は、「マイナス金利」の内容や導入のきっかけ、政策の目的について分かりやすく解説していきたいと思います。
マイナス金利とは
「マイナス金利」と聞くと、金利がマイナス?どういうこと?と思われる方も多いと思います。
ウィキペディアでは、『経済学用語の一つであり、金利が0%未満のマイナスであるということ』と説明されています。
ここで言う「金利」とは、民間の銀行が日銀の当座預金口座にお金を預けている間にもらえる金利のことを指しており、個人預金は対象外です。
今までは日銀の口座に置いておくだけで利子がもらえていたのに、逆にー1%の金利が課されてしまい、利息を払わないといけなくなってしまいました。
そこで、民間の銀行は日銀の口座に預けるのではなく、企業や個人への貸付を増やすことで金利収入(収益)を得ようとし、お金が世の中に出回ることになりました。
マイナス金利政策を始めるきっかけとして、原油価格の下落や中国経済への不安で世界経済の先行き懸念が強まり、国内の景気や物価に悪影響が及ぶリスクが高まったため、とされています。
マイナス金利を導入した目的
マイナス金利政策は、物価上昇や経済の活性化など景気を刺激すると共に、「デフレ脱却」を目的としていました。
「デフレ」とは、世の中のモノやサービスの価格(物価)が全体的に継続して下落することであり、そうなることで企業の業績は悪化することになります。
さらに、従業員の給与が減ったり、リストラによる失業者が増え、消費者は消費を控えるようになってしまうといった悪循環が生まれるのです。
日本では、1990年代半ば以降、長期にわたってデフレ状態が続いており、経済や産業が活気を取り戻し、景気を回復させることを目的に金融緩和政策の一種として採用された政策が「マイナス金利政策」というわけです。
ちなみに、2021年後半から物価が上がり始め、今もその状態が続いており、現在ではいわゆる「インフレ状態」となっています。
今後、マイナス金利政策の解除により、更なるインフレ誘導が起こり、日本全体の景気を向上する狙いがあります。
いかがでしたか?
マイナス金利政策の解除において、プラスとして働くのが「預金金利の上昇」で、マイナスとして働くのが「住宅ローン金利の上昇」です。
今後、住宅ローン金利の上昇が心配といった声はたくさんありますが、決して悪いことばかりではなく、預金金利の上昇にも期待出来るのです。
また、マイナス金利政策は日本の金融政策史上初めてですが、これまでも2012年にデンマーク中央銀行、2014年には欧州中央銀行(ECB)、スイス国立銀行が導入しており、日本だけでなく過去に世界でも同様の動きがありました。
次回のコラムでは、マイナス金利政策の解除を受け、『2024年以降の住宅ローン金利はどうなるのか?』をテーマに書かせていただきたいと思います。
また、住宅ローン金利に関連したコラムを過去に書いていますので、そちらもご覧いただければと思います。
『住宅ローンの金利はどうやって決まる?』
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【ファイナンス】住宅ローンの金利はどうやって決まる? |家づくりコラム|自由設計の注文住宅を建てるならみんなの家(ライアート株式会社) (minna-ie.jp)
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プロフィール
住宅アドバイザー/周防卓也
<保有資格>
ファイナンシャルプランナー2級
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