【建築カラーのお話】part2 カラーで見るインテリアスタイル
こんにちは、tototoです。
いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。
さて、みんなの家には「ナチュラル」「スタイリッシュ」「セレニティ」というお家のスタイルがあります。
今年公開された3つのモデルハウスはその3つのスタイルがそれぞれ採用されています。
それぞれのスタイルを「カラー」の視点から見ていきたいと思います。
まずは、
19弾モデル「スタイリッシュ」
みんなの家の「スタイリッシュ」は、他の言い方をすると「ナチュラル」と「モダン」のミックススタイルかなと思います。色味の弱いフローリングにグレイッシュな内装で全体を整え、そこにブラックのモダンな家具や雑貨を合わせています。
ミックススタイルは一つのスタイルで整えるよりもとても今っぽい雰囲気になります。しかし、2つのスタイルをミックスする時に大事なポイントは、「分量」!!
50%と50%の分量にしてしまうと二つのスタイルがぶつかり合い、中途半端なイメージに仕上がってしまいます。70~80%の軸を固めてそこに雰囲気の異なるスタイルをミックスすることでニュアンスある素敵な空間に仕上がります。
・「ナチュラル」70%
床・壁・天井といった広い面積をグレイッシュで色味が弱い優しい色合いでまとめています。ナチュラルは「なじませ配色」。コントラストをあまりつけずに優しく全体を繋ぎます。フロアの色も色味の弱い木目を採用しています。ソファ・イスの張り地・クッション・ラグなどは綿や麻といった素材感が感じられくすんだ色味のものが合います。
・「モダン」30%
モダンといえばブラック・ホワイト・グレーといったモノトーン配色。パキッとした「コントラスト配色」が特徴です。また、直線的なライン、アイアンや石などの硬質系素材など「ナチュラル」とは真反対の特徴がありますが、全体の軸が「ナチュラル」でまとまった空間に全く違うものを合わせることでアクセントが際立ちます。
次にご紹介するのは、
20弾モデル「セレニティ」
みんなの家の「セレニティ」は他の言い方をすると「カジュアル」と「ナチュラル」のミックススタイル。
・「カジュアル」70%
「カジュアルスタイル」は、先ほどの「ナチュラル」や「モダン」に比べ、より色味を感じる (彩度の高い) カラーを使います。写真を見てもらうと分かるように、フロアの色はしっかりとした色味を感じるブラウン。そこにホワイトの壁を合わせ「コントラスト」をつけます。「ホワイトでヌケ感を出す」こともカジュアルスタイルには必要な要素になります。ブルーのリビングドア、カラフルなタイル、カラフルな雑貨とも好相性です。ここに赤、オレンジ、緑…などどんな色の雑貨を持ってきても可愛くまとまると思います。「多色配色」も「カジュアルスタイル」の特徴です。
・「ナチュラル」30%
無垢材を使ったダイニングセットやカップボードなど、素材でしっかりとナチュラル要素が出ています。
最後にご紹介するのは、
21弾モデル「ナチュラル」
みんなの家の一番人気「ナチュラルスタイル」です。みんなの家の「ナチュラル」は、「ナチュラル」と「カジュアル」のミックススタイルが多いと思います。少しの「カジュアル」要素が入るだけでグッと今っぽくなります。先程の「セレニティ」も「カジュアル×ナチュラル」でしたが、軸がどちらにあるかによって全く雰囲気が異なります。
・「ナチュラル」70%
フロア・ダイニングセット・カップボードを先程の「セレニティ」と比べてもらうとグッと色味が弱くなった (彩度が低くなった)のが分かりますか?ナチュラルは「なじませ配色」。あまりコントラストをつけず、やわらかく全体を繋いでいきます。
・「カジュアル」30%
全体的に色味が弱いカラーでまとまった空間にリビングのグリーンのアクセントクロスが目を引きます。全体に比べて少し彩度が高いグリーンを一つ投入するだけで全体に動きが出て楽しい印象になります。
お家を考える時、「どんなスタイルが好き?」と聞かれてパッと答えられる人は多くはないのではないでしょうか?雑誌やSNSを見ればお洒落なインテリアがたくさん出てきて目移りもしてしまうと思います。
今回ご紹介したように、好きなスタイルを一つに絞る必要はないと思います。なぜなら、ミックススタイルは今っぽくて素敵だから。ただ、全体の70~80%を一つの軸でまとめることはとても大切になってきます。
色味や明るさに動きやメリハリがある「コントラスト配色」か、全体がグレイッシュでニュアンスあるカラーでコーディネートした「なじませ配色」。
あなたはどんなスタイルを軸としたインテリアがお好みですか?
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tototo
保有資格:インテリアコーディネーター/カラーコーディネーター2級
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