【お金】【ファイナンスコラム】住宅ローン審査について''事前審査''編

こんにちは。

いつもコラムをご覧いただき、ありがとうございます。

今回のコラムでは、住宅ローンの審査について、詳しくご説明いたします。

住宅ローンの審査には、『事前審査』と『本審査』の2種類があり、今回は『事前審査』についてその内容や必要書類、注意点など詳しくお話いたします。

審査にかかる日数

住宅ローンは、数千万円もの高額な資金を長期間借りるローンの為、貸す側の金融機関も慎重になり、事前審査と本審査の2回の審査を実施します。

事前審査の結果は、書類の不備など一切無い事が条件ですが、早ければ1～2日で分かることもあり、平均でも1週間程度で分かることがほとんどです。

審査の時に必要となる書類

事前審査の時に必要となる書類ですが、本審査に比べると少なく、①本人確認書類(運転免許証・健康保険証など)、②収入証明書類(源泉徴収票・確定申告書など)、③物件の資料(チラシや地図・謄本など)、④見積書(今回の計画の総予算が分かるもの)、⑤車やカードなど何か借入がある方はその借入内容が分かる資料で事足りることが多いです。

しかし、申込人の働き方(会社員か自営業かなど)や状況で、金融機関によっては提出書類が異なることもあるので、事前に金融機関や工務店に確認しておくことをおススメします。

ちなみに、購入する土地が決まっていなくても(不動産会社と契約していなくても)、審査をすることが可能です。

金融機関がチェックする内容

審査時に金融機関がチェックする内容は、申込人の属性(年収・勤続年数・会社の規模等)及び返済計画(年収に対して借入が過大ではないか)、過去に延滞などおこした経緯が無いかが主となります。

参考までに、令和3年3月に国土交通省住宅局が、住宅ローンを供給している民間金融機関を対象として調査実施しまとめた『民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書』に、''融資を行う際に考慮する項目''として上位に挙がった項目を、回答の多かった順番にご紹介します。

1、完済時年齢

2、健康状態

3、担保評価

4、借入時年齢

5、年収

6、勤続年数

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これらは、誰が申込んでも必要となる項目で、長期的な返済計画が成り立つか判断する上で必要となる項目になります。

注意点

事前審査では、金融機関が個人信用情報の照会を行います。

個人信用情報とは、過去のクレジットやローンの契約や申込に関する情報のことで、客観的な取引事実を登録した個人の情報のことをいいます。

信用情報機関は、CIC・JICC・JBAと全国に3ヶ所あり、各信用情報機関ごとに加盟する金融機関も違い、取り扱う情報も異なります。

CICは、主に消費者金融やクレジットカード会社などの信販会社で登録された信用情報を取り扱っています。

信用情報機関の中で最も信用情報を管理しているのがCICです。

JICCは、消費者金融や銀行など幅広い金融機関が加盟しており、信用情報の中では加盟数が多いのも特徴です。

ちなみに、メガバンクは加盟しておらず、ネット銀行や地方銀行が中心となっています。

JBA(全国銀行協会)は、銀行を中心に加盟する信用情報機関です。

メガバンクや地方銀行、ネット銀行が加盟していますが、消費者金融や信販会社は加盟していません。

一度に多くの金融機関に事前審査を申し込むと、多くの個人信用情報の照会が行われ、その履歴が付くので、審査結果によってはネガティブな影響を与える場合があります。

事前審査は、多くても3行程度に留めておくのが良いでしょう。

次回のコラムでは、''本審査''について詳しくご説明したいと思います。

事前審査と本審査の違いは、「審査の目的」が違う点にあります。

事前審査は「融資出来るかどうか」を審査し、本審査は「本当に融資してもいいか」を審査するものです。

いかがでしたか？

一般的には住宅ローンの審査を受けた経験が無い方がほとんどで、金融機関が何を審査しているのかよく分からないと思います。

その為、「審査」という言葉を聞くと、漠然と不安に思ってしまう方も多いのではないでしょうか。

分からないことがございましたら、みんなの家のスタッフにファイナンシャルプランナーが在籍しておりますので、お気軽にお声がけ下さい！

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住宅アドバイザー/ 周防卓也

<保有資格>

ファイナンシャルプランナー2級

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