【収納】整理収納のプロが教えるパワーのあるお家のつくりかた〜引っ越し時が不要なモノを減らす一番のチャンス〜
こんにちは。
いつもお読みくださりありがとうございます。
春は卒業や入学、転勤、新しい仕事の始まり、新居完成などで人の動きも活発な時期です。
それに伴いすることが『引っ越し』ですね。
『引っ越し』時に今現在お家にあるモノとしっかり向き合い、次の場所へ何を持って行くかを決めることがとても大切です。
よく『時間が無いからとりあえず全部持って行って、向こうで考えます(減らします)』とおっしゃる方がいらっしゃいますが、これはとても勿体ないです。
必要無いモノまで持って行くことは、詰める必要のないモノまで詰めるということ。
それは不要なモノを詰めることに時間が奪われるということでもあります。
そして引っ越しはダンボールの数も経費に関わってきます。
不要なモノを選別せずに詰め込むと、不要なダンボールまで必要になるということです。
不要なモノを持っていくことでダンボールが増えるので、引っ越し先での開封時間が必要以上にかかります。
ダンボールを処理する時間もかかります。
そして最大の欠点が!
そうです、勢いでそのまま持って行ったモノは、引っ越し先でも考えることが面倒くさくなり『とりあえずここに入れておこう』となんとなく空いている所に入れられて忘れられる。
ブラックホール行きが決定されるわけです。
私も昔は色々な引っ越し業者さんのダンボールが押し入れの上段奥に入れられているお家に住んでいました。引っ越ししても一度も開けられなかったダンボールも次のお家に持って行くという。
衛生的にも良くないですね。
やはり『引っ越し』する時には
①今使っているモノ
②頻度は低いけれど必ず使うモノ
③これから絶対使うモノ
④冠婚葬祭などでたまに使うモノ
⑤思い出の品など、使わないけれどあると幸せになれるモノ
だけを選び抜いて引越し先に持って行かれると良いと思います。
そうすることで、詰める無駄な時間もお金も労力も、更に開封後の収納する無駄な時間も空間も労力も必要なくなります。
引っ越し後直ぐに快適な生活がスタートできるかは、引っ越し前にかかっています。
収納をあれこれ考えるよりも、先ずは『必要なモノか不必要なモノか』の整理をされることをおススメ致します。
それでは、場所別に整理のポイントを書かせていただきます。
【玄関】
玄関は幸せを招き入れる入口です。沢山のモノをごちゃごちゃ置いて良い運を逃さないように、本当に置かなければいけないモノ、飾りたいモノだけを選びましょう。
【下駄箱】
①先の削れた靴や底が減っている靴、汚れがひどい靴はお直しするか、処分。
②どんなシチュエーションでも堂々と履いていられる靴や、お気に入りの靴、絶対必要な靴だけを選びましょう。
【クローゼット】
①一年全く着なかった服は鏡の前で着てみましょう(女性はお化粧をした状態で着てくださいね)
②汚れた服(クリーニングに出すまでもない服)、ほつれた服(直すことをしていない服)、毛玉をとり切るのに時間がかかる服はもう十分着たと判断しましょう。
③「アイロンをかけないと着られないからまた今度」など、何か理由を付けて着ない服は、もう着ない確率が高いです。手間暇をかけてまでこの先着るのかをしっかり考えましょう。
④冠婚葬祭はいつ何があるか分からないので、一年以上着なくても『必要なモノ』で大丈夫です。
⑤それを着て自分が素敵に見える、テンションが上がる服を選び抜きましょう。
【寝室】
①寝具のストックは何枚必要ですか?洗濯の仕方を考えて、必要以上のストックは持って行かないことです。
②お客様布団は本当に必要な枚数は何枚ですか?お布団はとても場所をとります。一年に数回も使わないモノのために大きなスペースを埋めるより、今自分に必要なモノを入れた方が良いですね。
③お客様布団への考え方の一つとして《借りる》という選択も視野に入れましょう。そんなに頻繁に使わないようでしたら、一回ごとに借りる方が衛生的でスペースも無駄になりませんし、お客様が来る前のお布団干しの手間も省けます。
【子ども部屋】
①今遊んでいるおもちゃと、たまに使うおもちゃを区別しましょう。
②今使っている勉強道具と、必ずとっておかなければいけない勉強グッズを持っていきましょう。
③捨てても良いのかわからない勉強グッズ(プリント類は新しい場所でもどんどん増えますので)は別に分けておきましょう。
④子どもの洋服はサイズアウトしているモノは下の子の予定が無いようなら『売るか処分か譲る』をしていきましょう(引っ越し先でもどんどん服は増えます)
【洗面所】
①タオルの枚数は何枚あれば良いですか?お洗濯の頻度と照らし合わせて何枚あれば回るかを考えましょう。頂いたモノをあればあるだけ出すのではなく、全部で何枚と決めて使ってダメになったらその分を交換するようにしましょう。
②洗剤のストック、化粧品のストック、日用品のストックはいくつあれば安心ですか?ストックの数も決めてしまうと楽ですね。
③下着やパジャマを置いている方はこちらもお洗濯との兼ね合いを考えて何枚必要かをはじき出しましょう。
【キッチン】
①時間経過で前は必要だったけれど不要なモノに変身していえるケースが沢山あると思います。本当に今必要なモノはどれかを選びとり、新しいお家には必要なモノ、新しく使いたいモノだけを持っていきましょう。
②今まで大切に使わずに置いておいた食器なども、新たに使うチャンス。古いモノと新しいモノをこの際チェンジするのも良いと思います。
【パントリー】
①賞味期限の切れたモノは旧居で食べられるようでしたら食べてしまいましょう。
②毎月継続で頼んでいるモノ(お水など)があれば、本当に継続すべきか判断しましょう。
③大型店で安く買って消費期限切れが多い場合、新居で買い方や買うモノに気を付けましょう。
【リビング】
①家中の色々なモノが集まってきている場合、引っ越し先で本当に使うモノだけを持っていきましょう。
②いつか使うの基準ではなく、今使うかどうかで判断しましょう。
【納戸】
①何年も使われずに静かに鎮座しているモノ達が多い場所です。何年も使われていないモノは無くても暮らせていたので、不要の判断でよいと思います。
②使いたい時に見つけられなかったモノを「全部使えるから持っていく」ではなく、「たまにしか使わないから〇個あれば十分」と必要最低限を持っていきましょう。
新しい場所で、新生活に集中できるよう、モノは必要なモノだけを必要な数だけ持っていきましょう。
モノにエネルギーを吸い取られないようにし、毎日を快適に充実した暮らしにして頂きたいと思います。
profile
柴村真弓(まゆしば)
<保有資格>
整理収納アドバイザー1級
整理収納アドバイザー2級認定講師
ルームスタイリスト・プロ
ルームスタイリスト認定講師
インテイリアコーディネータ
エニアグラムお片づけ士 アンバサダー
親・子の片づけインストラクター2級
企業内整理収納マネージャー
お客様のお家に伺って実際に整理収納を実践したり、
整理収納アドバイザー2級認定講座を開催したりしています。みんなの家社外アドバイザーとして
「心地よくパワーのあるお家づくり」のお手伝いができればと思っています。