【インテリア&カラー】電球の色
昼間の太陽の色「昼白色」と
夕暮れ時の太陽の色「電球色」
私たちは、太陽が白い光の時間帯に働き
夕暮れ時の赤い光の頃に仕事を終えて休息に入ります。
昔から、そのような太陽の光の色とともに生活のリズムをつくってきました。
そして、あかりという人工的な光を手に入れた今も
太陽と同じ光の色の影響を受けて暮らしています。
「昼白色」
LEDや蛍光灯の光には名前がついていますが
住宅で特によく使われるのが「昼白色」と「電球色」です。
「昼白色」は、昼間の太陽に近い白い光のこと。
色温度と言われる数字(K)ケルビンで表記されていることもあります。
6500Kの色温度で表記される昼白色は、文字などが見やすく作業しやすいのが特徴で
子ども室や書斎、洗面室などで使うのがおすすめです。
白い光は文字や画像、視界の見えやすさという機能のほか、
仕事や学習に取り組むテンションを上げる働きもあります。
視認性が良く、収納や水まわりにも適しています。
「電球色」
一方で夕暮れ時の赤みのある「電球色」は、休息を促し、
落ち着いた雰囲気をつくる光として昔から使われてきました。
くつろぎを優先するリビングや和室に向いています。
食材の赤や緑を美味しく見せる効果もあることからダイニングの照明としてもおすすめです。
色温度では2700Kとして表記されています。
また「電球色」は「良質な睡眠を得るために必要なあかり」
と言われているので寝室も「電球色」のあかりが適しています。
「照明計画」
このようなことから、家づくりでは「あかりの色」を考慮した照明計画が重要です。
特にリビングは、家によっては子どもからお年寄りまでさまざまな世代の人が集います。
しかも新聞を読んだり、テレビを見たり、お茶を飲んだり、くつろいだりと過ごし方も多目的です。
「ダウンライト6灯」
そこでみんなの家でおすすめしているのが、調光・調色機能付きの照明です。
色温度を変える事ができ、明るさの調整までしてくれるダウンライトです。
(みんなの家では、標準仕様で調光・調色機能付きダウンライトをリビングのあかりとして採用しています。)
例えば、宿題や読書するときには文字がクリアに見えて集中力を高める「昼白色」、
くつろいだ気分になりたいカフェタイムには「電球色」に切り替えます。
電球色を暗く感じがちなシニア世代の方は「電球色」と「昼白色」の中間くらいの
「温白色」に出来る機能を追加設定すると、少し明るくなって快適に感じられます。
ダウンライトの調光機能(明るさを調節)と調色機能(光の色を調節)を
シーンに応じて使い分けましょう。
快適なリビングを演出する
「リビング全体のあかり」と「手元のあかり」
最近は広々としたLDKも多く、
「空間全体のあかり」と「手元のあかり」を組み合わせて演出するのが効果的です。
マイスリー「下がり天井」
シーリングライトやダウンライトのほかに「空間全体のあかり」として人気なのが、マイスリー「下がり天井」の間接照明。
白い壁や天井に光を当て、その反射光を利用する照明手法で空間の上質な雰囲気も演出できます。
これに「手元のあかり」として、フロアスタンドやテーブルライトを組み合わせると、
雰囲気が良く機能的でもあるリビングになります。
手元の明るさをしっかり確保することで 部屋全体を必要以上に明るくせずに済み、
子どもからシニアまでどの世代のご家族も快適に過ごすことができます。
壁にはブラケットライト、サイドボードの上にはテーブルライト、
ソファの横にはフロアスタンドを置いて、雰囲気がよく機能的でもあるリビング空間を演出してみてください。
あかりは、家での快適な暮らしに欠かせないものです。
家づくりの際には、今のご家族の年齢やこれから先のことまで考えて、
ご自身に合った照明計画を考えたり相談したりしてみてくださいね。
profile
インテリアコーディネーター/ KM
<保有資格>
インテリアコーディネーター/2級建築士
インテリアや住まいに関するお悩みはお気軽にお声がけください。
長く住まう家へのこだわりを、形にするお手伝いを致します。