【ファイナンスコラム】老後資金について
こんにちは。
いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。
前々回のコラム(ファイナンシャルプランナーって?)で、人生の三大資金の住宅資金・教育資金・老後資金についてお話ししました。その中の住宅資金は過去のコラム(住宅取得時の諸費用について)で、教育資金は前回で詳しくご紹介させていただいております。
今回は、『老後資金』について詳しくお話いたします。
老後資金と聞くと、「老後資金2,000万円問題」を耳にされた方も多いのではないでしょうか。
老後がいつを指すかは人によってさまざまですが、経済的には公的年金や預貯金などを生活資金として使い始める時期が一般的な考えのようです。例えば、60歳以降を老後と考えた場合、60歳時の平均余命は、男性で24.21年、女性で29.46年となっています(厚生労働省の「令和2年簡易生命表」より)。
「老後」と呼ばれる期間はことのほか長く、ゆとりのある老後生活を送る為には、定年退職後から支給される公的年金だけでは足りないことが予想されます。なぜなら、少子高齢化の加速により、年金制度を支える現役世代の減少によって年金支給額が減る見込みの為です。快適な老後生活を送るための老後資金の準備は不可欠となってくるでしょう。
生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、実に82.8%の方が「公的年金だけでは不十分」と考えており、88.4%の方は老後生活への不安を感じておられるようです。
それでは実際いくらくらい必要なのか?
総務省の家計調査では、夫婦2人世帯の消費支出の平均は月額約26万円です。しかし、生活費がいくら必要になるかはどのような暮らしをするのかによっても変化します。できれば、現在の生活費を把握し、そこから老後に必要のない資金を差し引いて考えてみましょう。
消費項目 | 金額 |
---|---|
食料 | 69,133円 |
住居 | 17,921円 |
光熱・水道 | 19,757円 |
家具・家事用品 | 11,551円 |
被服及び履物 | 6,571円 |
保健医療 | 15,568円 |
交通・通信 | 36,433円 |
教育 | 32円 |
教養娯楽 | 22,462円 |
その他の消費支出 | 56,225円 |
支出合計 | 255,652円 |
出典:総務省統計局 家計調査 2020年 2人以上世帯 夫婦2人世帯
この他に一時的に必要な資金もあります。持家の場合は修繕費、賃貸の場合は更新料、新たに家を購入する場合はその資金準備も必要です。自動車を所有している場合は自動車税や自動車保険などの維持費や買換えの費用。旅行や趣味にも一時的な資金が必要な場合もあるでしょう。また前述の介護にかかる費用なども見積もっておく必要があります。
いかがでしたか?
老後の資金も思っている以上に必要であり、公的年金のみでまかなう事は難しいと感じます。
老後資金を準備する為には、まず公的年金制度について知り、不足分を私的年金やその他の資産でどこまで補えるか整理する事がとても重要になってきます。
これまで何回かに分けて人生の三大資金についてお伝えさせていただきましたがいかがでしたでしょうか?
個人で考えるのはとても難しい内容になります。
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八日市店 住宅アドバイザー 周防卓也
保有資格/
ファイナンシャルプランナー2級