【収納】動作・同線を意識した収納〜その2〜豊かな暮らしを収納から
前回のコラムでは 「動作同線を意識した収納〜その1〜」のお話をいたしました。
今回は「動作同線を意識した収納〜その2〜」です。
”その2”特徴としては大きく2点あります。
*使用する場所が3箇所あるということ。(打ち合わせ室×2、 Cafeスペース×1)
*使用するモノは(お風呂模型)1セットしかないこと。
さて、この状況の場合どうすればいいでしょうか?
それでは順を追ってみていきましょう。
その1:現状の把握(問題点)&改善のポイント(改善点)を洗い出す
【改善点】
- 各打ち合わせブースへ運びやすくする
- 見た目を美しく
- お客様への提案がスムーズに行える工夫
(誰もが使いやすいよう工夫する)
何が問題となっていて→どのように改善したいのか。
このことはどの場合でも必須事項となります。
その2:採寸&使いやすさを考える
収納グッズを買う前にモノやおく場所の採寸は必ず行い、同時に使いやすさを考えることもとても大切です。
また使いやすさを考える上で、実際動いてみること。動くことにより ”高さ” ”重さ” ”運びやすさ” ”使いやすさ”などの情報が得られます。また、採寸をすることで無駄買いを回避する効果もあります。
その3:必要な収納グッズの選定&使う同線を考える
上記改善点と特徴を問題を踏まえて考えた結果、今回は以下商品を新たに購入することとなりました。
以下購入した理由になります。
1:重いモノを運びやすい
2:3段あるためモノを分けやすい
3:見た目が美しい
4:上段がオープンな為、卓上をモノで圧迫することを回避できる
その4:使う導線(取り出しやすさ・しまいやすさ)を考える
収納グッズを購入する際に採寸をする以外に大切なこと。それは”動きの中でそのグッズはどうなるのか?”とイメージすることです。
この場合、直接お風呂のパネルを収納しようとすると①のように倒れてしまいます。(下記)
ついては”倒れない工夫”&”パネルを使用する際の使いやすさ”を考慮する必要があります。
今回は前回に引き続き、ブックスタンドを採用いたしました。
その5:実際に設置する
動作・導線、使いやすさ、見た目の美しさを考慮し、実際に設置してみます。
以下、セッティング完了です
”使いやすさ” ”運びやすさ” ”見た目の美しさ” 、全てカバーできました。
そこでもう一つ大切なことがあります。
それは、多くの人が使うものつまりは”共有物”に関しては 同じ場所に戻してもらう工夫が必要です。
このように戻す時に誰もが同じように戻せるように”何がどこにあるか”を明確にしておくことは、
綺麗な状態をキープする近道です。
今回は以下のように”ラベリング”の他、同じ状態に戻せるように セッティングしてある状態の
写真を添付しました。
その6:実際に導線を確認してみる
今回の大きな問題点の一つに、”いろんな部屋に動かす”ことが大きなテーマでした。
実際にセッティングしたモノを動かしてみましょう。
見た目にも美しく、かつ運びやすさは抜群ですね。
また、お客様に提案する際も、このワゴンを横に置いておけば、机の上を圧迫することなく
必要なモノだけを卓上におくことで、よりイメージを明確にできます。
今回は少し”応用編”の収納となりました。収納の答えは一つではありません。使い方、使うモノ、使う人によって幾多にもパターンが分かれます。
その都度、考えることで収納の知識も沢山増えていくことでしょう。
profile
おもてなし/ Thatcher(サッチャー)
<保有資格>
住宅収納スペシャリスト
整理収納アドバイザー1級
ライフスタイルによって収納の仕方は様々です。
子育て真っ只中の実体験を交えて、
暮らしに寄り添った収納プランをご提案させて
いただきます。