【ダウンライトの配灯】
照明器具の中でもダウンライトは、ほとんどのお住まいで見る事が出来る照明器具となりました。デザインや明るさ、価格の幅も大変広い照明器具です。今回はそんなダウンライトの配灯についてお話しします。
(ダウンライトの均等配灯)
配灯の中で、もっとも一般的な配置計画です。リビングの天井に均等割にてダウンライトを配置し、天井面にでっぱる照明を無くします。天井面がフラットになり、すっきりした印象にすることができます。ダウンライトの最大のメリットです。
また、天井面に均等に配置されるため、模様替えなどで家具を移動する場合にも影響がありません。さらに、調光機能もつけておくとリビングの利用にあわせて雰囲気を変更することができます。
均等配置は、天井面の照明が全てダウンライトだけになることが多く、明るさを確保するための器具の間隔や個数の設定が難しくなります。暗くなってしまわないように、壁面からの距離や間隔を考えて配置すると良いでしょう。
みんなの家のリビングには、お部屋の四隅にダウンライトを均等に4灯配置しています。中央部には均等に6灯配置し、調光調色機能付きです。リビング全体を明るくする必要がない場合に、部分的に点灯できるようにしています。全10灯のスイッチですべてを一度にオンオフするのではなく、4灯と6灯の回路を分けて使い易くしております。
(ダウンライトの集中配灯)
集中配置は、光が必要な場所に集中してダウンライトを配置する方法です。画像のように3灯や2灯でまとめたり、4灯を四角く配置したりという方法があります。
スタイリッシュな印象になる配置ですが、お部屋全体を明るくすることはできませんので、間接照明などと組み合わせると良いでしょう。空間に落着いた印象を与えてくれるメリットがあります。明るい場所と暗い場所を設ける事によって、息を抜く隙間が出来るのです。
メリハリのある空間を目指される方におすすめです。
(スポット配灯)
スポット配灯には飾り棚やニッチ、収納棚、壁面の絵画などを照らすダウンライトがあります。
これらのダウンライトは、必要な場所にスポット的に配置して、お部屋の演出に使用します。画像のように、天井から照らすダウンライトのほか、光の向きが変えられるユニバーサルダウンライトを使用することもあります。
(失敗しがちなダウンライト配灯)
天井面にダウンライトが多すぎると、せっかくすっきりさせようと思って設置したのに、ごちゃごちゃうるさい印象になってしまいます。
さらに、画像のようにラインがそろっていなかったり、直径がさまざまだったりするとかなり残念な印象に…
キッチン・ダイニング・リビングがつながっているのに、照明は別々に計画してしまうと陥りやすい失敗です。
部分的に考えずに、天井面全体で計画しましょう。
お住まい全体でのダウンライト配灯計画をたて、デザインにも、価格にもメリハリが効いた落ち着いたお住まいを目指しましょう。”我が家が一番落ち着くね”と話せる空間造りに照明器具選びは、意外と欠かせない存在です。
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インテリアコーディネーター/ KM
<保有資格>
インテリアコーディネーター/2級建築士
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