【ファイナンス】期限の利益とは?
こんにちは。
東近江市、彦根市、可児市を中心にわかりやすさを大切に定額制の家づくりをしている「みんなの家」です。
いつもコラムをご覧いただき、ありがとうございます。
今回のコラムでは、『期限の利益』について、詳しく解説いたします。
難しい言葉で聞いただけでは想像も難しいと思いますが、ローンを利用する際にはとても重要な言葉ですので、しっかりと理解することが大切です。
また、前回のコラムで少し触れていますので、まずそちらをご覧いただいてから、続きを見ていただければと思います。
「保証履行(代位弁済)とは?」
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【ファイナンス】保証履行(代位弁済)とは?|家づくりコラム|自由設計の注文住宅を建てるならみんなの家(ライアート株式会社)
期限の利益とは
前回のコラムで終盤に少し触れましたが、『期限の利益』とは、債務者(借りた人)が一定の期日まで債務を履行しなくてもよいという債務者の利益のことです。
これだけでは中々理解が難しいので、もう少し分かりやすくすると、「債務者はあらかじめ契約した毎月の返済日にお金を返せばよい」ということです。
つまり、「返済期日がくるまでは借りたお金を全額返す必要がないという利益」を得ているということになります。
債務者は、ローンの契約のために銀行と金銭消費貸借契約を締結しますが、その契約書において借りた金額をいつまでに返すか(最終返済期日)、という期限を定めます。
例えば、毎月決まった日に10万円を返済する約束であれば、今すぐ全額を一括で支払わなくてもよいというメリットが債務者にあり、民法第136条の1項にも定められています。
期限の利益の喪失とは
次に、期限の利益は喪失することがあるという点に触れていきます。
期限の利益は、一定の条件が満たされると喪失することがあります。
具体的には、毎月の返済が滞った後、銀行からの再三の督促にも関わらず、延滞が解消されなかったり督促に応じない場合に、債権者(貸した人)から一括返済を求められることをいいます。
債務者は、当初の契約に応じて分割払いの権利を得ますが、喪失後はその権利を失うこととなり、借りているローンを全額一括で支払わなければならなくなります。
また、一括返済を求められるだけではなく、裁判や自宅を含む財産の差し押さえのリスクなどもあります。
上記の理由の他にも期限の利益が喪失される事由はいくつかあり、以下にいくつか挙げさせていただきます。
■財産状況が悪化したとき。
■契約時に提示した経済状況が虚偽であることが発覚したとき。
■分割払いの返済が遅れたとき。
■債務者が反社会的勢力であることが発覚したとき。
他にもたくさんありますが、一例として挙げておきます。
期限の利益喪失日について
では、いつ期限の利益が喪失されるのか?
一般的に、住宅ローンであれば4~6ヵ月ほどローンの返済が滞った場合に、銀行はその後の返済が望めないと判断され、期限の利益喪失通知が発送されることが多いようです。
いかがでしたか?
期限の利益という言葉においては、「返さなくてもよい」ということを、「利益」と表現しているわけです。
期限の利益喪失通知とは、債務者に対する最後通牒となります。
その通知を無視することなく、債権者(銀行など)に連絡して返済時期の猶予などを交渉するようにしましょう。
毎月決まった日に決まった金額をきちんと返済出来ていれば何の問題もありません。
分からない事がございましたら、みんなの家のスタッフにファイナンシャルプランナーが在籍していますので、お気軽にお声がけ下さい!
プロフィール
住宅アドバイザー/周防卓也
<保有資格>
ファイナンシャルプランナー2級
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